メタマスクがハッキングされた...対処法が知りたい...
なんで自分のウォレットがハッキングされたのか理由が知りたい...
ハッキングのリスクを軽減するにはどうすればいいんだろう...?
と、いった疑問を解決します。
メタマスクがハッキングされてしまうと慌ててしまい、冷静な対応ができませんよね。
慌ててしまう理由もすごく分かりますが、以下の4つことを今すぐ行いましょう。
すぐに対策すれば、被害を最小限に押さえられる可能性があるからです。
リボーグ(アカウントを切り離す作業)だけでも今すぐしてください!
またこの記事では、ハッキングされたらすることと合わせて、理由や今後のハッキング対策に役立つツールについても紹介します。
ぜひ目を通していただき、メタマスクのハッキングに対する知識を深めてみてください。
この記事の内容
- メタマスクがハッキングされたらすること4選
- ハッキングされた理由
- ハッキング対策に役立つツール4選
それでは早速解説していきます。
メタマスクがハッキングされたらすること4選
メタマスクがハッキングされてしまった悲しい事態に見舞われた場合、直ちにすべき対処法があります。
一刻を争うシビアな状況ですので、落ち着いて冷静に以下の4つの対処を実行しましょう。
メタマスクがハッキングされた時の対処法4選は以下の通りです。
それでは早速、各対処法について詳しく見ていきましょう。
①リボークする
メタマスクがハッキングされた最初の対処として、リボークが重要になります。
ハッカーにシードフレーズなどの重要情報を握られてしまった以上、そのまま使い続けられません。
そのため、メタマスクアプリの設定からリボークを実行し、アカウントを捨て去る必要があります。
リボークのやり方は以下の記事で詳しく解説しています!
早急に実行して、被害を最小限に抑える努力をしてください!
この作業を怠ると、引き続きハッキングされた状態が続いてしまうためです。
リボークさえすれば、ひとまずハッカーの手から解放されますので、至急実行しましょう!
リボークの手順は以下の記事で詳しく解説しているので、よく分からない人は目を通してみてください。
② 新しいウォレットの作成
次に、リボークが完了したら、すぐに新しいウォレットを作成しましょう。
乗っ取られたウォレットは二度と使えないため、新しいウォレットでないと資産を守れません。
作成方法ですが、ハッキングされたウォレットからログアウトし、以下の記事を参考に作成してみてください。
新しいウォレットができたら、古いウォレットにあった資産をすぐに移せる状態です。
このとき、ウォレット情報の管理を絶対に怠らないよう最大限の注意を払いましょう。
③ 資産を別のウォレットに移動する
ウォレットの作成ができたら、できるだけ早く新しいウォレットに資産を移動してください。
ハッキングされた古いウォレットに残っている全ての資産を、無事新しいウォレットへ送金しましょう。
手順は以下の通りです。
- 新ウォレットのアドレスをコピー
- 古いウォレットからそのアドレスに送金する
- 送金が完了したら古いウォレットは使わない
これで、間一髪のところでハッカーに奪われる前に資産を守れました。
古いウォレットに残せば確実にハッカーに資産を奪われてしまうため、絶対に移しましょう。
④ 詐取された資産の追跡を依頼する
最後に、ハッカーに持っていかれた資産を取り返すために追跡を依頼することも大切な対処です。
追跡にあたっては、ブロックチェーン分析会社やセキュリティ企業などの専門機関に相談しましょう。
相談する場合は、
- 違法な資金移動をブロックチェーン上で分析してもらう
- ハッカーの身元やウォレットの特定をしてもらう
と、いったことをメタマスク側やNFT取引をしたプラットフォーム、警察に相談してみましょう。
ただし、追跡は時間がかかる上、成功するかは分かりません。
基本的には泣き寝入りになるパターンが大半です...
そのため、優先すべきは上記3つの対処を素早く実行することです。
被害に遭った際は、落ち着いて確実に資産を守り、その上で追跡を試みましょう。
被害に遭わないよう十分な注意を払う一方で、最悪の事態に備えて対処法を把握しておく必要があります。
メタマスクがハッキングされる4つの理由
メタマスクがハッキングされてしまう危険性がある4つの理由について解説していきます。
メタマスクは非中央集権型金融(DeFi)における重要なツールですが、適切に保護されていないと資産を失う可能性があります。
メタマスクがハッキングされる4つの主な理由は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきますので、メタマスクを安全に利用するためにも確認しておきましょう。
シードフレーズの不適切な管理をしているから
メタマスクの最大の危険性はシードフレーズの不適切な管理にあります。
このシードフレーズさえあれば誰でもあなたのウォレットにアクセスできてしまうのです。
実際に、インターネット上にシードフレーズを書き残したり、第三者に教えてしまったりする人が後を絶ちません。
- オンライン上に書き残したシードフレーズを不審者に見つけられる
- シードフレーズを家族や友人に教えすぎて流出する
- シードフレーズを紙に書いたものを紛失や盗難に遭う
以上のようなケースで、シードフレーズが流出・紛失してしまえばハッキングされる可能性が高くなります。
特に見ず知らずの人にシードフレーズを教えたばっかりにハッキングされるといった事例が多発しています...
シードフレーズの管理を絶対に怠らず、第三者に教えたり書き残したりしないよう細心の注意を払いましょう。
あなた自身がしっかりと管理できるかどうかで、メタマスクの安全性が大きく左右されます。
フィッシング詐欺の標的になっているから
最近ではメタマスクを狙ったフィッシング詐欺が横行しており、それが大きな危険要因となっています。
フィッシング詐欺とは、偽のウェブサイトやメールから個人情報を抜き取る手口のことです。
メタマスクの場合、フィッシングサイトでシードフレーズを入力させられれば即座にハッキングされてしまいます。
実際に、偽のメタマスク公式サイトを開いてしまったり、フィッシングメールの指示に従ってしまう被害例が多数報告されています。
メタマスクのハッキングの原因の9割がフィッシング詐欺が原因とも言われていますね...
実際に合った事例を挙げると、
- 公式サイトの偽物で「ログイン」や「パスワード再設定」を促される
- 「アカウントの認証が必要」と偽のメールが届く
- 「無料の仮想通貨・NFTをプレゼント」と偽メールやSNSでDMが送られてくる
以上のようなフィッシング手口にひっかかってしまうと、気づかぬうちにハッキングされる危険性が高まります。
偽サイトは本物のサイトとURLが違うので、しっかり確認してからアクセスしましょう!
怪しいと感じたら「確認」をすることを心がけてください。
メタマスクの公式サイト以外では絶対にログインしたり情報を入力したりしないよう十分に注意しましょう。
マルウェアに感染しているから
メタマスクをハッキングされる3つ目の理由は、マルウェア感染によるものです。
コンピューターウイルスやスパイウェアなどの総称で、不正にデータを抜き取ったり操作したりします。
一度これらのマルウェアに感染してしまえば、メタマスクのシードフレーズや個人情報が盗まれる恐れがあります。
感染経路は以下の通りさまざまです。
- 怪しいサイトをクリックしてしまう
- 安全性の怪しいソフトをインストールする
- フィッシングメールの添付ファイルを開いてしまう
感染に気づかない間にマルウェアが動作し、メタマスクなどの重要なデータがハッカーに渡ってしまうのです。
このようなリスクを避けるには、マルウェア対策ソフトのインストールと常に最新の状態を保つことが重要です。
ウェブ上の動きにも十分気をつける必要があり、怪しいものにはアクセスしないよう心がけましょう。
アプリの脆弱性が存在するから
最後にメタマスクがハッキングされる理由として、アプリの脆弱性が挙げられます。
ソフトウェアにはたとえテストしても発見できない隠れた脆弱性が常に存在する可能性があります。
仮にその脆弱性を狙われた場合、外部から不正にアクセスされたりデータを抜き取られたりするリスクが高まります。
脆弱性を修正するにはアップデートが欠かせませんが、ユーザー側が最新版にアップデートしないと意味がありません。
したがって、メタマスクなどのアプリはできる限り最新版を維持する必要があります。
メタマスクのアップデートなどがアナウンスされたら速やかに最新版に更新しましょう!
また、最新のセキュリティアップデートをインストールしているかどうかもポイントになります。
過去に脆弱性を突かれた事例もあるため、開発元の公式アナウンスには常に注意を払いましょう。
アプリの不備や脆弱性を放置すれば、いつかハッキングされてしまう可能性が高くなります。
メタマスクは重要な資産を守るツールなので、しっかりと最新状態を維持し続けることが大切不可欠です。
メタマスクハッキング対策に役立つツール4選
メタマスクハッキング対策に役立つ優れたツールがいくつかあります。
上記の理由を深く理解することも重要ですが、ツールを利用してセキュリティ対策することもおすすめです。
ここでは、導入を検討したい4つのツールについて解説していきます。
それでは1つずつ詳しく解説していきます。
パスワードマネージャー
パスワードマネージャーは、メタマスクなどのさまざまなサービスの強力で複雑なパスワードを安全に管理・保存するためのツールです。
推奨されるのは以下の理由からです。
- ランダムで長い英数字を組み合わせた強固なパスワードを自動生成
- 全てのパスワードを一括して管理でき、覚える必要がない
- クラウドにパスワードを保存せずローカルで安全に暗号化して保管
メタマスクハッキング対策として、サービスごとに強力な別々のパスワードを設定することが重要です。
パスワードマネージャーを併用すれば、より簡単に強固なパスワード管理ができます。
無料で利用可能なものから有料で強固なパスワードを生成してくれるものまで幅広く存在します。
パスワードの強化を図りたい人は導入を検討してもいいかもしれませんね。
ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットは、メタマスクなどのプライベートキーをオフラインの物理的なデバイス上で厳重に保護・管理するための専用ツールです。
Amazonや楽天といったECサイトでも購入可能です。
暗号資産やNFTを多く所有している人は、上記の製品を利用している人も多くいますね。
NFTの盗難が毎日のように起きているようなので、私もついにハードウェアウォレット買いました。
— Kawashima(Seki)@MZDAO (@mille26hawk32) February 24, 2023
これで安心できるでしょうか…? pic.twitter.com/LhTu5qcCYg
そういえばようやくハードウェアウォレット買いました!
— しょーてぃ|仮想通貨で脱サラした20代 (@sho_tea_blog) February 10, 2023
NFT総額も500万近くになるし、さすがにMetaMaskに入れておくのは危険かなと。
LEDGERのやつ。
これで安全😌
みんなも安全に保管した方が良いかもです✨#NFTs pic.twitter.com/R4pZUpb7kW
※ ちなみにシードフレーズが公開されていますが、ネタなので絶対にしないように!
ハードウェアウォレットを導入することのメリットは以下の通りです。
- インターネットに直接つながらないので情報流出のリスクが低い
- 高度な暗号化で不正アクセスから守られている
- デバイスを紛失しても多要素認証とリカバリーでアクセス防止
- 長期的な資産保持に適している
オンラインウォレットだけでなくハードウェアウォレットを組み合わせることで、より高いセキュリティが確保できます。
長期的に大切な資産を守るためにも、ハードウェアウォレットの利用は有効な対策といえるでしょう。
VPN
VPNはインターネットへの接続を暗号化し、通信の窃視や改ざんから守るためのセキュリティツールです。
最近、暗号資産分野で興味を示している人が増えている分野の1つです。
メタマスクハッキング対策として活用できる理由は以下の通りです。
- 公衆Wi-Fiなど通信傍受のリスクがある環境でも安全に通信可能
- IPアドレスを偽装でき、ユーザーの行動を追跡されにくい
- 悪意のあるウェブサイトやサーバーからの不正アクセスをブロック
- SSL/TLS暗号化により通信の盗聴や改ざんを防ぐ
特に外出先やオープンな無線LANを利用する際には必須のセキュリティ対策ツールとなります。
外出先のFREE Wi-Fi等の利用は推奨されませんが、VPNを利用すれば、安心した通信が可能になります。
メタマスクハッキングへの備えとしても不可欠です。
個人的におすすめなVPNサービスは「NordVPN 」です。
契約プランによっては、数ヶ月の無料期間や月々の支払いの数百円に抑えられるプランもあります。
また上記のようにキャンペーンを実施している場合もあるので、興味がある人は1度公式ページにアクセスしてみてください。
二要素認証アプリ
二要素認証アプリの導入も強くおすすめします。
利用するメリットは以下の通りです。
- 端末を盗まれてもパスワードだけでは不正ログインできない
- ワンタイムパスワードが常に変わるため盗難されても無効化される
- アプリとウェブサービス間でワンタイムパスワード情報は分離される
メタマスクの公式ガイドでも二要素認証の設定が推奨されており、簡単に設定できるので有効な対策になります。
不正アクセスを大幅に防ぐことができ、究極のハッキング対策とも言えるでしょう。
以上のように、パスワードマネージャーやハードウェアウォレット、VPN、二要素認証アプリなどを組み合わせて活用することで、メタマスクのセキュリティをさらに高められます。
十分な備えがあれば、ハッキングのリスクはかなり低減できます。
資産を守るためにも、これらのツールの利用を検討しましょう。
まとめ:ハッキングされたら正しい対処法を実践しよう!
メタマスクがハッキングされた場合の対処法と、ハッキングされる理由、そしてハッキング対策に役立つツールについて説明しました。
ハッキングされたときの対処法は以下の4つでした。
- リボーグする
- 新しいウォレットの作成
- 資産を別のウォレットに移動する
- 詐取された資産の追跡を依頼する
とにかくハッキングされた場合は、素早い対応が何より重要です。
被害拡大を防ぐために、できる限り早期に上記の手順を踏みましょう。
さらに、以下のようなツールを活用することで、メタマスク利用時のセキュリティを高められます。
- パスワードマネージャー
- ハードウェアウォレット
- VPN
- 二要素認証アプリ
仮想通貨は新しい技術を取り入れつつ進化を遂げています。
その一方で、ハッキングなどの新たなリスクも生まれています。
上記のようなセキュリティ対策を講じることで、メタマスクをより安全に利用できるようになるでしょう。
ぜひ、セキュリティ対策の一貫として、自分に合ったものを導入してみてください。